樹脂シート成型過程の解析

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スティックスリップ現象は“びびり”とも俗称される振動現象であり,時に異常音を伴います.
例えばパッキンが加圧されて相手面に密着している状態で運動外力が加わった時にパッキン本体は弾性変形します.

一方,密着面は摩擦力によりリアルタイムには動かず,さらに運動外力が加わると密着面はこれに抗し切れずに相手面上を瞬間(弾性挙動)的に滑ります。
そして,外力から開放されると同時に滑り動作の到達点で相手面に再度密着します。

この現象の繰り返し=振動現象と考えられています.
動摩擦係数=静摩擦係数のクーロン摩擦を設定して,バネ反力に逆らって前後に振動する剛体と弾性変形しながら移動する水平面との間で摩擦力を介して動的な力の伝達が繰り返されます.

その際バネ・質量系の動特性と水平面のせん断剛性が同調すると,スティックスリップ運動の共振が見られます.