凸形状のプレス金型をガラス材料に押込む際,金型中心部では軸力(法線力)が支配的であるが,金型外周部では摩擦力(接線力)が支配的になる.

そして金型プレス進行方向と凹形状レンズ面のなす角度がゼロに近づくにつれて,ガラス材料が凸形状のプレス金型形状に馴染み難くなる現象が観られる(転写性悪化).

この現象を回避する為の金型形状改善案が幾つか提案されているが,これらの改善効果を数値的に把握する事を目的に,以下の3ケースについて検討する:
(1) BALLモデル:ガラス球初期形状:完全球形
(2) FGモデル:ガラス球初期形状:非対称疑似楕円体2種類 (φ15*T9.45 /φ16*T7.63)
(3) PREFORMモデル:ガラス球初期形状:最終形状に近い形まで研削
ここでは上記3種類の初期形状について計算を実行し,最大軸力発生時の内部応力分布から初期形状の影響を評価する.


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       ガラスレンズ成形プロセスの粘弾性応答