軽量化と静穏化という相容れない特性を同時最適化する上で,音響-構造連成振動を取り扱う
機能に対する期待が高まり(Multi-Physics),さまざまな手法が提案されてきた.
即ち,構造振動の特性を把握することにより,音響特性を推定することが可能になりつつある.
ところで構造力学の分野では複数の異なる外力仕事が,同等の内部仕事を生成することから,
相反性が成立するとされている.
一方,音響-構造連成振動においても,構造加振による音圧変動と,音響加振による
構造振動の間で相反性が成立することが想定される.